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リュードパッシー/pâtisserie RUE DE PASSY(学芸大学)のケーキ・キャラメル サレは甘くて塩気があって濃厚で重厚。ケーキの奥深さを思い知らされる一品でした

patisserie-rue-de-passyの画像

唐ヶ崎通りと碑文谷公園通りの交差点。と言われてわかる人はほとんどいないかw 学芸大学駅から徒歩5分。西口を出て線路沿いを都立大学方面へ向かい、スリーエフの角を右折した先にリュードパッシー(pâtisserie RUE DE PASSY)というフランス菓子店があります。

※2023年10月2日追記:2023年10月1日に閉店しました。どこかへ移転するはずです。どこへ移転するのかは現時点では不明です。追記以上

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オーナーは長島正樹氏。成城学園前のマルメゾンなどで経験を積んでフランスへ渡り、有名店で修行をして帰国。2001年にリュードパッシーをオープンさせました。2011年に駒沢通り沿い(ガソリンスタンドのはす向かい)から現在地へと移転してきたのですが、創業当時からの人気は変わりません。

なぜ夜の写真も載せているかというと、この雰囲気が好きだから。駅から少し離れた住宅街に、ポッと明かりが灯るこの感じ。なんだかいいんですよねぇ。

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テイクアウト(持ち帰り)はもちろん、店内にはサロン(テーブル席)があるのでその場でも食べることができます。

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ケースにはケーキがいっぱい。

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ケース以外の棚にも、焼き菓子やパンがいっぱい。

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オーソドックスにシュークリーム、そして、「リュードパッシー」を代表するケーキ、キャラメル サレを購入しました。

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シュークリームは表面上部はカリっとした歯ごたえ。クリームはしっかり濃厚。とても食べごたえがあります。

patisserie-rue-de-passyのメイン画像

次はキャラメル サレ(「サレ(salé)」はフランス語で「塩味の」という意味)。おおう。ヘビー。キャラメルは香ばしさを漂わせつつ、ほろ苦さを感じた次の瞬間にはまったりと甘い。生地はねっとり、しっとりしていて、甘みと塩味(えんみ)が絶妙に混ざり合っています。とても重厚で多層的。

ひと口目で驚かせ、ふた口目には新たな側面を見せ、三口目にさらなる発見をさせつつ、その先の深淵を感じさせる。奥行きのある味わいで、食べれば食べるほど、このお菓子に対する興味が湧き出してきます。不思議おいしいw

ケーキ類はまったく詳しくありません。結局、Patisserie SATSUKIがうめぇんだよと思ってるようなベタな人間です。でも、ああそうかと。知らないだけなんだと。ケーキってのは奥深いものなんだなぁと思い知らされる。そんな一品でした。いやぁ、うまいなぁ。てか、すごいなぁ。

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ところで、フランスのパリには20の行政区があります。その西端、蛇行するセーヌ川に挟まれるようにしてあるのがパリ16区。そして、ほとんど使われることはないようですが、16区の別称は「Passy」と言うそうです。

パリ16区には東西に走るRue de Passy(パッシー通り)という全長約700mの通りがあります。パッシー通りの東端を抜け、セーヌ川を渡るとエッフェル塔がある、そんな場所です。

店名がなぜリュードパッシーなのかはわかりません。わかりませんが、少なくともオーナーである長島正樹氏にはパッシー通りに対する思い入れがあるのでしょう。

いったいどんな思いがここには込められてるのかなぁ。googleストリートビューでパッシー通りを歩きながら、そんなことに思いを馳せるってのもなんだか楽しくて。そして、唐ヶ崎通り、碑文谷公園通りに"パッシー通り"があるってのもなんだか面白くて。

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