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アジアンダイニング cafe&bar Shanti gakugeidai(学芸大学)は(も)ネパール料理・ダルバートや本格的なカレーなどエスニック料理がおいしいお店

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学芸大学駅から徒歩3分。バス通りの「上海菜館」の筋を入ったところに、「アジアンダイニング cafe&bar Shanti gakugeidai(シャンティ)」というお店があります。2017年4月にオープンしました。神田駅すぐ近くにあるスナック「Shanti bar&snack」の姉妹店。

※2019年9月25日に閉店しました。今後は神田の「Shanti bar&snack」でランチカレー(ダルバート)をやる予定とのこと。

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直近は「食事処 和(とも)」という定食屋さんでした。

「あっという間にできましたね」

「本当は3月にオープン予定だったんですけど、バタバタしちゃいまして」

ネパール人スタッフの中に一人、日本人女性。スナック「Shanti」のママさん=オーナーさんかな。なんか妙に色っぽいw

先方は覚えてなかったかもしれませんが、実は前日にも少し話しました。夕方、どんな感じだろうと店をのぞいていたら、「中ご覧下さい」と。カウンター席の有無を知りたかったんです。今後、どうなるかはわからないけど、今のところはカウンター席はない、とおっしゃってました。確かに、このスペースだとちょいと狭くなるよね。カウンターがあれば、一人で来て飲んでつまんでというのもできそうなんだけどな。

「この辺りにお住まいですか?」

「ええ。極度の二日酔いで濃いものが食べたくて」

「わかります(笑)」

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カレーを食べようと思っていたのですが、見慣れぬメニューがありました。注文を取りに来たネパール人の男性に聞いてみました。

「ダルバードってなんですか?」

「ネパールの食べ物で~」

いろいろ言っていましたが、ほとんど聞きませんでした。しっかりした日本語なので、言葉がわからなかったわけじゃありません。二日酔いというのと、「ネパール」という単語が聞けて即断です。

「じゃ、ダルバードセットお願いします」

辛くしますか? パクチーは大丈夫ですか? そんなことを聞かれつつ、出てきたのがこちら。

shantiのメイン画像 shantiの画像

「(左から)これはダール、これはチキンカレー、これはほうれん草のネパールの炒め物、これはネパールのピクルスのようなもの、これはひよこ豆を焼いたもの、これはジャスミンライスです」

帰って調べてわかったのですが、ダールはネパールの豆(主にレンズ豆)のスープ。バードはバートとも書くかもしれません。ご飯、料理、食事といった意味だそう。このような定食セットがネパールではよく食べられていて、ダルバートはその代表格なんだとか。実はこれぞまさしくネパール料理というセットだったんだね。なーるほど。

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ダールは辛くはなく、あっさり目でスパイシー。まあ、カレーのようなものと言えばわかりやすいのかもしれませんが、そもそもカレーとは……と語り出すと面倒なので略。あっさりではありますが、甘みもちゃんとあって、とてもおいしいです。

チキンカレーはよくあるチキンカレーよりもマイルド。もしかしたらネパール寄りの味付けなのかな。ニンニクのきいたほうれん草もピクルス風もとてもおいしいです。

無知な私の想像なのですが、味わいも全体的にネパール感が強めなんじゃないかと思います。もちろん、他と比べてという相対的な話ですが。そして、今後どうなるかはわかりませんが。

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これは「辛めとおっしゃってたけど、間違って辛めにしてなかったので、お詫びにどうぞ。夜のメニューに出しているものです」とサービスして頂いたもの。中華料理で例えるなら酢豚です。ネパールではなんとかって言ってたけど、なんだったかな。これもうまい。

ほぼ食べ終えた頃合いに、ネパールのあんちゃんに聞いてみました。

「これ(ダール)はネパールなんですよね?」

「はい」

「で、これ(チキンカレー)はどちらかというとインドっぽい?」

「そうですね。これ(チキンカレー以外)はネパール料理です。スパイスは同じだから、似てるんですが。ネパールは中国、インド、ブータン、ミャンマー、タイが周りにあるから、ハイブリッドなんです」

へー。なるほど。なんというか、メンタリティとしては日本に似てるのかもね。日本も洋の東西問わず、いろんなものをハイブリッドさせるのが好きだから。BABYMETALしかりwww

これが本当にネパールぽいなら、味わいは穏やかで、かといって薄いというわけではなく、上品で食べやすい。そんなとこも、もしかしたら日本に合ってるのかも。本来は。

「奥にタンドール(ナンなどを焼く釜)があったりするんですか?」

「はい、あります」(オーナーさん)

なるほど。

「ネパール料理、おいしかったです」

「ありがとうございます」

うん、なんかおいしかったな。パンチには欠けるけど、パンチがありゃいいってわけじゃない。すごく丁寧に作られたおいしい料理を頂いたって感じ。二日酔いの胃にもよかったし、量も結構あったし。

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いわゆるインドカレーもありますし、おそらく夜はタイ料理っぽいものなどもあると思います。一度ためしてみてはいかがでしょうか。できればネパール系の料理を食べてみてねw

SHOP DATA

さて、以下は「Shanti」がどうという話ではありません。一般論です。私の勝手な戯言です(いや、このブログ全部そうなんだけど)。読み飛ばして下さいw

こういう類のお店がここ何年かで激増しています。ほとんどは"アジアンダイニング"みたいに名乗っています。そして従業員のほとんどはネパール人です。上記の通り、ことさら「ネパール」を確認してみたり、あるいはタンドールの有無を聞いてみたりというのも、ちゃんと理由があります。詳細はここには書きませんが。

ネパールのあんちゃんよ、見えなかったけど奥の厨房にいたヤツも。ネパール料理にはまったく不案内なんだけど、でも、おそらくその片鱗は味わえたと思うんだ。すごくおいしかったよ。100%本意ではないかもしれないけど、俺はできるだけネパールを感じようとした。ネパール料理に誇りを持ってくれ。ネパールでいいんだよ。もちろん、経営的な問題があるのもわかるんだけど。もう少しネパールのこと、ネパール料理のこと、勉強するね。ごちそうさまでした。

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