MEAT JOURNEY 2018

「cafe/bar onji(おんじ)」(学芸大学)はカジュアルながらもお酒がちゃんとそろっていて、しっかりとした技術・経験を持ったバーテンダーがやっています。一人でも女性でも気軽に入れて、バー初心者にも最適です。

学芸大学駅改札を出て右手、東口を出るとすぐそこに「ボラボラ」という八百屋があります。その脇道を入って、L字に曲がる道をそのまま行くと、十字街という飲食店密集エリアにぶつかります。

十字街の中心部には学大十字街ビルという飲食ビルが建っていて、同ビルの2階に「cafe/bar onji(おんじ)」というバーがあります。2017年4月29日にオープンしました。

カウンター10席ほどで、奥には小さな2人掛けテーブルもあります。シンプルながらもスタイリッシュな店内。ソファーのような座面の背もたれ付スツールがとても気持ちいいです。微妙にカウンター幅が広いと感じるのは気のせいか。だけど、なんだか開放感を感じる造りです。なんでだろう。

一杯目は決めていました。ベネズエラ産ラム・サンタテレサ 1796のロックをノーステアで。久しぶりに飲むサンタテレサ。記憶していた味よりも甘くて濃くてしっかりしていました。大好きな味。

「以前見たものとラベルが違うような気がするんですよねぇ。トロワ・リビエールと記憶がごちゃ混ぜになってるのかな」

「デザインは結構変わりますしね。トロワ・リビエールも好きなんですが、高くて……」

もしかしたら、サンタテレサのゴールドラム、グランレゼルバの方を覚えていたのかもなぁ。

なぜ一杯目をサンタテレサに決めていたかというと、数日前にカラオケバー「楽生茶屋」で「onji」店主と会って話をしていたから。その時にラムのラインアップを聞き、サンタテレサがあるとわかっていたので、久しぶりに飲んでみたいなぁと。

実はさらにさかのぼること数日、「bar shelter」で「onji」のことをいろいろ聞いていました。店主同士が知り合いになっていたそうな。ついでに言うと「楽生茶屋」へは「onji」に来た「coronica(コロニカ)」の店主・ユキさんが連れてきていました。店と店、人と人がつながってるのが、なんとも学芸大学らしいw

さて、これから「onji」を紹介していくのですが、いつもの通り朝まで飲んでベロベロ。記憶がかなりあやふやになってしまいました。もしかしたら間違いがあるやもしれません。ご了承下さいw

「おんじ」は主に北海道や東北で使われる方言。弟、次男といった意味だそう。店主・池田さんは秋田出身です。祐天寺や西麻布などのバーで働いていて独立。念願の城を学芸大学に構えることになりました。

学大十字街ビルは1階、2階で最大8店舗が入ります。2017年5月時点では5店がオープンしているのですが、個人が出店しているのはここだけ。個人でこのビルに店を出すのは相当なことなんですよ。すごいなぁ。

その日はもともとの知り合いっぽい男性が二人、先客でいました。店主がジントニックを作る様子を眺めます。うーん。完全にバーテンダーの所作だ。

急くわけではなく、かといって遅いわけでもない。力みのないゆったりとした動きは淀みがありません。体の軸をしっかり保ちながら、レモンやライムを絞り、氷を入れ、メジャーカップを使わずにツーッとジンを注ぎ、トニックの瓶を指先で軽く持ちながらグラスの縁近くに静かに注ぎ入れ、バースプーンを上下に一度揺らしてステア。

なんてことはない、当たり前の動作。だけど、だからこそ違いが出る。しっかりとバーで経験を積んできたことがひと目ではっきり見て取れます。

2杯目はバーボンのベイゼル ヘイデン(BASIL HAYDEN’S)をロック、ノーステア。ロックはノーステアで飲みたいんです。そうするとひと口目、ふた口目はストレートのニュアンスで飲めるから。

初めて見るボトルだったので頼んでみました。とても香ばしい。重みがあるのですが、飲みにくいわけではありません。いま調べてわかったのですが、ライ麦が多く使われているそうで、そのせいでしょうか、まろやかな甘みも感じます。

ベイゼル・ヘイデンは1976年にケンタッキーに入植してバーボンの蒸留を始めた、いわばバーボンの”父”。「オールドグランダッド」というバーボンがあるのですが、そのグランダッドはベイゼル・ヘイデンのことです。孫が祖父への敬意を表するために「オールドグランダッド」という名前をつけたのだとか。そして、「ベイゼル ヘイデン」はビーム サントリー社が製造してる「ジム・ビーム」のプレミアムバーボンなのですが(ブッカーズも)、ビーム家7代目、フレッド・ノウがベイゼル・ヘイデンを讃えて作りあげたのだそう。

本当は2杯ほどで失礼しようかとも思っていたのですが、目の前で作られているジントニックがうまそうだったので、3杯目はジントニック。キリッと締まっておいしい。

シックな雰囲気ですが、決してかしこまるような店ではありません。カジュアルに利用できます。でも、お酒はそろってるし、バーテンダーの腕もしっかりしてる。ちゃんとお酒を飲みたいんだけど、オーセンティック過ぎないバーに行きたい……となると、他にどこだろうな。毛色は違いますが「BAR LAMB」とか?

「実は、これくらいのバーがあまりないから、ちょうどいいかなと。今はバーの営業だけですが、昼は妻がカフェをやる予定なんです」

バーってちょっと怪しげなビルに入っていたりして、一人で行くのは怖いと感じている人もいると思うんです。けど、ここは2階ではありますが、通りからも見えます。外から中の様子もうかがえます。ですから、一人飲みに慣れていない人でも入りやすいはず。

少し妖しさを漂わせている店主はダンディで柔らかい。飄々としている感じもいい。なんだか不思議な雰囲気。女性も行きやすいだろうな。行きつけのバーを探しているという方は「cafe/bar onji」を候補のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。

オープン記念に頂けたクッキーなのですが、もしかしたら店にそのまま置いてきちゃったかも……。ほんと失礼な話だ。すみません!

ところで。

昨年、2016年は1年で2軒のバーができました(VINEGOLDENクロスはちょっと違うので除くw)。2017年は5月時点ですでに3軒がオープン。だからなんだというわけじゃないのですが、ペースが速いですね。

そして「songbird」しかり「onji」しかり、女性ウケしそうなバーが増えているようにも感じます。じゃあ、その女性ウケってのが何なのかと言われてもよくわからないのですが、なんとなくw


追記:オープン1ヶ月後くらいから、ランチ時間を含むカフェ営業も始まりました。追記以上

cafe/bar onji(おんじ)
東京都目黒区鷹番2-20-4
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