学芸大学のバー「BAR LAMB(バー・ラム)」の変態性

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お酒がいっぱいある、おしゃれで雰囲気のいいバー――「BAR LAMB」をそんな風に思って行ってはいけません。筋金入りの変態的なバーです。もちろん、最大限の敬意を込めて言っています。

照明は天井のスポットとカウンターに置かれたランプのみ。とても暗いです。lambと言うくらいですから羊なのでしょうか、動物の頭蓋骨のようなオブジェが飾られています。ズラリとレコードが収納され、暗がりに数百本のボトルが並んでいます。怪しい雰囲気。

店主の物腰の柔らかさは、人のよさを表す以上に、むしろ、店の怪しさを助長させます。

バーテンダーには珍しい左利き。ゆったりとグラスやシェーカーを用意し、ゆったりと酒を注ぎ、カクテルを作ります。この所作も儀式めいていて怪しい。

グラス、シェーカー、メジャー、トング、どれも凝りに凝ってます。そこらで見るような普通のバーグッズではありません。バースプーンも左利き用。

カクテル用の氷はグラスにピッタリなサイズの等脚台形に削られています。氷だけで何種類あるのだろう…。

週末に革靴を磨くのが趣味。料理が好きになり調理道具に凝りだす。例えとしては微妙ですが、そんな匂いがします。そう、フェティッシュ。

各種グッズ、レコード、もちろんお酒、こうした”物”にとりつかれているように見える店主。これを変態と言わずして何と言えばいいのでしょう。そういえば、名刺の素材にも凝っていました。

店主と初めて会ったのは3、4ヶ月前。朝5時くらいだったでしょうか。某バーで飲んでいたら、酩酊した店主が入って来て、ちょくちょくと話していました。それから数ヶ月が過ぎ、約束通り店を訪れたら私のことを覚えていました。

確かに特徴的な顔をしてはいます。だけど、あの酔いっぷりでこの暗がりで、よくわかったなぁと。人の顔も記憶にコレクションしていそうですw

この変態性、私は大好きです。尊敬もします。こうした店、人に魅力を感じます。今後も「BAR LAMB」にチラホラと顔を出しに行くことでしょう。店主と仲よくなって、いつの日か変態談義ができることを期待して。

――誤解を解いておきます。これは私の勝手な印象です。店主はごくごく普通にとてもいい人なのでご安心をw

また、このように書いていると、もしかしたらオーセンティックなバーだと思われるかもしれません。けど、まったく違います。キレイではありますがカジュアルです。店主もチェックのシャツなんかを着ています。

お客さんも黙って渋く飲んでいるわけではありません。ワイワイ楽しげに話しています。

お酒が好きならきっと気に入るはずです。カクテルを作る姿を見ているだけで楽しいですよ。

BAR LAMB
東京都目黒区鷹番2-19-22
※学芸大学東口商店街沿いの「ちよだ鮨」の上。入口は「ちよだ鮨」の角を曲がったところ

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後藤ひろし(ひろぽん)

雑誌・書籍編集兼ライター、ウェブディレクター。主に学芸大学駅(学大)界隈で飲んでます。学芸大学で巡った飲食店の数は約350軒。

https://twitter.com/gokky_510

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