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学芸大学の名店・久慈川がなぜ長年愛され続けているか、その理由が垣間見えた親子ゲンカ

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学芸大学駅から徒歩2分。恭文堂書店の角を曲がった先に久慈川という居酒屋があります。1983年創業の老舗。2024年1月現在、学芸大学では唯一、吉田類さんが「酒場放浪記」で訪れた店です(※)。

この日、私が訪れたのは三度目か四度目かな? 扉を開けると、リカさんが目を丸くしてこちらを見ます。間を開けて行っていますから、こちらのことは覚えてません。そんな男が堂々と知った風に入って来るもんですから、「誰だったかな」と訝しがるのも道理でしょう。

※祐天寺時代の立花には吉田類氏が「酒場放浪記」で来ています

※以下、数回分の写真が混ざっています

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店内は壁からカウンターから物で溢れ返っています。これらを見ているだけでも楽しい。

写真には写っていませんが、奥の壁に立派な海亀のはく製が飾られています。2020年8月に閉店した亀寿司(東京都品川区小山4-11-10)の大将から譲ってもらったそう。

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「本日のおすすめ」が多いw

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何を頼めばいいか目移りします。

銀次郎(本宮ひろ志)のビニール袋は築地マルシェ倶楽部のフルーツ館。こんなのがあったんだ。今度もらおっとw 銀次郎・本宮ひろ志に関しては下記をご参照ください。

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カウンターの上には大皿料理が並んでいます(コロナ以降はなくなりました)。

この日は先客のご常連がお一人。とりあえずウーロンハイとコロッケを頼みました。

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コロッケは作り置きしたものを温めます。不思議な味わいです。ジャガイモだけなのかな? 山芋が入っているかのようなモチっと感があります。

と、その時、お父さんがお帰りになりました。

「こんばんは」

と挨拶。すると、リカさんが「ウチのお父さんです」。そ、そりゃw

「もちろん存じ上げてますw」

ご常連と私の間に座ったお父さん。「いらっしゃい」と挨拶をしてくれました。

※お父様は2018年にお亡くなりになりました

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二品目はナス味噌。

大ぶりにカットされたナス。ほどよい感じで味噌につかり、とてもうまい。噛むとキュッキュと音がします。

「いや、だから、言ったでしょ!」

と、突然、リカさん。なんだなんだ!?

あることで、娘と父親のケンカが勃発。その内容に関しては伏せますが、どちらが悪いとかじゃなく、どうも話がかみ合ってません。さらに、ほろ酔いのご常連が横から口を挟むもんだから、まあ、ひっちゃかめっちゃかw

何十年も親子をやっていて、何十年も店をやっていたら、こんなことはよくある話でしょう。ほほえましく親子喧嘩を見守ります。そして、一段落ついたところで「お会計を」。

席を立つと、お父さんが「すみませんね、変なもの見せちゃって」。

「いえいえ、とんでもないですw」

飄々としたお父さん。優しくて明るくてきれいだけど、気の強い娘さん。二人のケンカは他人からはコントのように見えましたw すみません(^^;

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――店の紹介になってない? そのとーり! 行ってみなきゃわからない、通ってみないと見えてこない。これが老舗名店でもあります。そんな単純じゃないからこそ、何度行っても、何年通い続けても飽きないのです。

時にはケンカしてたっていいじゃないですか。人と人が交わり、悲喜こもごもあるような、人間味溢れる店。そういう店が私は好きです。

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