学芸大学の「焼酎呑ミ処 2nd.(セカンド)」は飲みの二軒目にちょうどいい、”二軒目の家”のようなバー

焼酎なんざ、グラスにつぐだけ。どこで飲んでも味自体は変わりません。でも、じゃあなぜわざわざ店に飲みに行くのか。あるいは、なぜ、あの店ではなくこの店に通うのか。答えは簡単です。どこで飲んでも同じじゃないからです。「焼酎呑ミ処 2nd.」に行ってみれば、それがよくわかります。

2nd_01

学芸大学駅の十字街にある小さな焼酎バー「焼酎呑ミ処 2nd.(セカンド)」。いつも人でごったがえしていて、店外にも人があふれかえっています。2、3度うかがったことがあるだけのほぼ一見が、そんなところにあえて突っ込んで行こうと思ったわけですが、その日はひっそり。時間が早かったからかな。ちょっと梯子を外された気分w

「初めてですか?」

と店主。

「いえ、2、3度。でも、随分と間が空いちゃってますから、一見のようなもんです」

2nd_02

店内には焼酎の瓶がズラリ。とりあえず「もぐら」を頂きます。一番好きな芋焼酎は「さつま無双」。そのさつま無双(株)が造っている無濾過の芋焼酎です。

「もぐら」を初めて飲んだのは10年以上前。当時のラベルは「土竜」と漢字で書かれていたような。いい意味で粗っぽく、芋がガツンときました。最近のはちょっとおしとやかになっている気もしなくはないのですが、濃厚な芋の風味は健在です。

次は「熟成古酒 明るい農村」。明るい農村の熟成古酒は初めて飲みました。スタンダードな「明るい農村」の尖った感じがまろやかになっている印象。でも、芋感はガッツリ。こういう黒麹なら好きです。

「今日、6周年なんですよ、うち」

え? うっそーん。なに、この普通感www まあ、時間が早いからでしょうね。

「あさっては常連さんたちとバーベキューなんです。今回は20人くらい。旅館で雑魚寝です。もう8年目ですよ」

20人w すげ。ていうか、ちょい待った。寸法が合わなくね? 6周年でBBQは8年目って……。

「ここの前は五本木の方で店をやっていたんです」

「あさとや」の場所でやっていたそう。なーるほど。「2nd.」ってのは客にとっての二軒目という意味だと思うのですが、この店にとっても”二軒目”なのかw いずれにせよ、20名でBBQとはすごい。この店ではそれほど密な人間関係が築かれているんですね。おっと、密といえば。

「今さらながらの話なんですけど」

「ええ」

「『笑ってこらえて』見ましたよ」

所ジョージの番組『笑ってこらえて』の「朝までハシゴの旅」という企画で、モデルの佐藤栞がここ「2nd.」にやって来ていました。「2nd.」で知り合い(?)、付き合うようになったカップルがいて、ロケの時にプロポーズをしたというシーンがありました。

「あの時にプロポーズしたカップル、どうなりました?」

「一緒に暮らし始めましたよ」

へぇ、そりゃめでたいw

2nd_03

店と客が、客と客が関わり合い、混じり合い、濃密な空間が形成されています。客にとって「2nd.」は特別な場所。だからこそ「2nd.」に通い、ここで焼酎を飲みます。

ああ、なるほど。”二軒目の家”なんだな。常連さんにとって「焼酎呑ミ処 2nd.」は。

焼酎呑ミ処 2nd.(セカンド)
東京都目黒区鷹番2-20-4
03-3714-6207
Facebookページ

member_goto02.jpg

後藤ひろし(ひろぽん)

雑誌・書籍編集兼ライター、ウェブディレクター。主に学芸大学駅(学大)界隈で飲んでます。学芸大学で巡ったお店の数は約350軒。

https://twitter.com/gokky_510

こちらの記事もあわせてどうぞ