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大衆画廊酒場 春駒(西小山・武蔵小山)のお母さんの手料理、息子さんのローストビーフ、かわいらしい絵画にほっこりしました

"例のプール"と言えば、諸兄ならご存じでしょう。例の五叉路と言えば、学芸大学、西小山、武蔵小山界隈、特に目黒本町、原町、碑文谷一丁目あたりにお住まいの方であればご存じのはず。いや、わかって! 毎回、説明がめんどい!w

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そんな例の五叉路を東、武蔵小山方面へ真っ直ぐ進むか、あるいは、都道420号のファミリーマートの対面の路地を真っ直ぐ南下して平和通り商店街も突っ切って、さらに真っ直ぐ行くか、焼肉「三男坊」の筋を真っ直ぐ西へ向かうと、住宅街にポツンと一軒の居酒屋があります。大衆画廊酒場 春駒です。

そう説明しつつ、最寄駅は実は西小山駅。西小山駅からだと、立会川緑道を進み、向原小学校の脇を通り、クイっと曲がる角を右へ行きます。ああ、なんて場所の説明が難しい居酒屋だw

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西小山駅、武蔵小山駅から徒歩10分強、学芸大学駅からだと20分ほどでしょうか。大衆画廊酒場 春駒はカウンター8席ほど、テーブル席も1つ2つある、それなりに広い居酒屋です。行った時はお母さんがいらっしゃいました。レモンサワーを頂きながら店内を見回します。

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「画廊ってあるから、どんなんだろうと思ったら、本当に絵が飾ってあるんですね。どなたの絵ですか?」

「また最近、息子が描き始めて」

「ああ、息子さんの絵ですか。いやー、お上手ですね」

「講談社がやってる絵の学校を出てるのよ」

へぇ。そんなのがあったのか。知らなかった。帰って調べてみたのですが、講談社フェーマススクールズでしょうね。

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お通しのぬか漬けが出てきました。味わいはさっぱり目。とてもおいしいです。

「このぬか漬けは自家製ですよね。どれくらい漬けてらっしゃるんですか?」

「娘の生まれる前の年だから50年かな」

「すご。おいしいです」

「ありがとう」

チャキチャキのお母さんが作るメニューはシンプルなものが中心。まずは煮込みを注文しました。

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よく煮込まれた豚モツです。味噌の具合がちょうどいい。うまい。

次は焼きとん。

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レバー、ハツ、タン。比較的大ぶり。水曜日だったからかな。鮮度もいいし、こちらもうまいです。

そうこうしていたら、常連さんがチラホラといらっしゃいました。みなさん物静か。その日がたまたまそうだったというだけなのかもしれませんが。落ちついていて、とてもいい雰囲気です。

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250円のハイボールはこんな感じ。ちょいと小さめのグラスです。

さて、もう一品くらいいきますかね。ローストビーフが気になります。

「ローストビーフってありますけど、お作りになってるんですか?」

「息子が作ってるの」

ほえ? 息子さんは絵描きさんじゃないのか? どうなってるんだろう。ま、いっか。

「じゃあ、ローストビーフお願いします」

「ちょっと待ってね。息子を呼んで来るから」

どうなってるんだ!? しばらくすると、作務衣姿の息子さんが来ました。

「いらっしゃいませ」

ようやく合点が行きました。なーるほど。このお店はお母さんと息子さんでやってらっしゃるのね。で、息子さんは居酒屋をやりながら絵も描いている、と。

明るくてピュアそうな息子さん。ローストビーフが出てくるのにそこそこ時間がかかります。なんだろうな。切って出すだけじゃないのかな。

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わぉ。すごい。こうなってたんだ。ローストビーフ自体もおいしいんですが、ソースがまたいい。こりゃうまいや。これで確か400円だったか500円だったか。安いなぁ。

聞けば今年で丸39年なんだとか。今は息子さんの絵を飾っていますが、展示スペースとして貸し出したりもするようです。

"大衆画廊酒場"と銘打っていますが、言葉から受ける印象とはまるで違います。画廊感はほとんどなく、ごくごく普通のアットホームな居酒屋さんです。なんてことはない、こういう落ちついた空間が、ご近隣の方々に愛され続けるんだろうなぁ。ほっこりさせて頂きました。

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