MEAT JOURNEY 2018

「そば処 やぶ重(やぶじゅう) 東京下馬店」(学芸大学)のせいろはコシが強くて上等なそばでした~藪(やぶ)とやぶ重(藪重)の関係

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「やぶじゅう」です。「やぶしげ」ではありません。学芸大学駅から徒歩5分強。環七・野沢交差点へと抜けるバス通り沿いにある、昭和40年代に創業した(らしい)「やぶ重」。

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三角形に近い形の建物なので、店内もちょっと変わったレイアウト。客席部分は逆L型にテーブルが配され、Lのへこんだ部分が厨房になっています。

そろそろいい加減、変えたほうがいいと思いつつ、相も変わらず、せいろ&ミニカツ丼を注文。ひとつ言い訳をするなら、前日、飲み過ぎたから、そば屋でガッツリ食べたくなります。だからおのずと、カツ丼にしたくなるのです。胃酸過多の体は親子丼では癒えません。カツじゃないといけないのですよ、ええ。

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この日はレジ前に女の子、厨房には男性一人。目元が似てる気がします。父娘かな? ご主人は真っ黒のタートルネックにシャープな目つき。男前の紳士です。そば屋の親父には見えません。油絵の画家って感じw 女の子というほど若くはないかもしれないけど、娘さんかもしれないこの女性がとてもかわいい。好きだなぁ、こういうタイプ。店前ではたまにお母さんらしき人も見かけるから、時間や曜日によって替わるのかな?

※追記:父娘ではありませんでした。2017年5月現在はもう働いていません。この女性と飲む機会があり、いろいろお話をうかがいました。で、やっぱりかわいかったですw 追記以上

さて、せいろ&ミニカツ丼がやってきました。

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せいろが二段。恥ずかしながら、これを見た瞬間にわかったような気がしました。

なぜせいろが二段か。まず、セットにした場合、お盆に乗るから二段。幅の広い普通のせいろではお盆にすべてが乗りきりません。次に、ミニせいろがメニューにある場合は、小さなせいろがあったほうがいい。逆に、メニューにセットやミニがなければ、小さなせいろを用意する必要はありません。たぶん、そういうことなんだろうなぁ。ってみんなわかってた!?w

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「更科」かと思うほど白いそば。ところどころに茶色い粒が見えます。とても細いです。まずはそのままひとすすり。

うっ。マジですか。いやぁうまい。ブチっとしたこのコシは、まるで手打ちのそれ。そばの香りはそれほどですが、喉越しもいい。これはいいぞ。箸がどんどん進みます。結局、一段目はすべてそのまま食べました。

二段目でツユをつけます。辛っ。藪はツユが辛めのことが多いのですが、まさに藪って感じのツユでした。そばの先をほんの少しつける程度で十分。

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カツ丼のツユは多めで濃い目。ガッツリ。

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「やぶ重(藪重)」は関東を中心に何軒もありますが、その源泉はよくわかりません。ただ、「やぶ重(藪重)」において重要な立ち位置にあると思しきお店がいくつかあります。

「藪」の総本山「かんだやぶそば」を中心とする「藪睦会」には「やぶ重(藪重)」が一軒だけ所属しています。「梅島薮重」です。ここが「やぶ重(藪重)」の元祖なのかどうかはわかりませんが、ただ、「やぶ重(藪重)」が「藪」から派生したということがうかがい知れます。なお、「梅島藪重」はこれとは別に「藪重同盟会」を組織しています。

次は大泉町の「やぶ重 土支田」。練馬方面を中心にここから何人もが暖簾分けしました。最後は西早稲田にあった「やぶ重本店」。ここからも多くの暖簾分けが出ています。

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学芸大学の「やぶ重」の出自もよくわかりませんが、埼玉県川口市(西川口駅)に姉妹店があります。「やぶ重 埼玉川口店」です。

※追記:埼玉が”本家”らしいです。本家という言い方が適切かどうかはあれですが。追記以上

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学芸大学の「やぶ重」の箸紙には下がり藤の紋。埼玉川口店も同様なのですが、他の「やぶ重」でも同じ紋を使っていることがあります。「やぶ重(藪重)」だからといって、すべてが暖簾分けなどの強い結びつきがあるというわけではなさそうです。間接的になんらかの関係があるのかもしれませんが。

いずれにせよ、もし「やぶ重」に初めて行くのなら、絶対にせいろを頼んで下さい。この上等なそばは、まずはそのまま食べてほしいな。

そば処 やぶ重(やぶじゅう) 東京下馬店
東京都世田谷区下馬6-25-4
03-3421-3881
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