「大鴻運天天酒楼(だいこううんてんてんしゅろう)」(学芸大学)の名物・海老ニラ饅頭はとてもおいしく、小龍包も蒸し鶏もすべてが素材をしっかり味あわせる料理でした

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学芸大学駅から徒歩10分ほどでしょうか。目黒通り沿いにある香港料理をメインとした中華料理店「大鴻運天天酒楼(だいこううんてんてんしゅろう)」。「大」の字の電気が消えちゃってるけどw

創業は1993年。学大で一位・二位を争おうかというほどの規模で、収容人数100人を誇る巨大店舗です。ただ、後述しますが、料理は外観のど派手さとはまるで裏腹。

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1階と2階があります。1階は吹き抜けになっているので、とても広く感じます。2階は雰囲気がよさげ。上から賑やかな声が聞こえてきたので、大宴会が開けるようなスペースがあるんだろうなぁ。

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昔と今では内観がまるで違います。以前はザ・香港。赤を基調とした賑やかな中華料理屋だったようです。今は写真の通り、モノトーンとアンティークな家具で統一された、落ちついた雰囲気。話が飛んでしまうのですが、内装に限らず料理も、この20年でいろいろ試行錯誤されたんだろうなぁという気がします。

とてつもない数のメニューがあり目移りしてしまうのですが、今回は点心を中心に攻めて行きます。

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まずは名物の海老ニラ饅頭。かなり大きいです。プリップリの海老、ニラ、ひき肉などが薄い皮に包まれています。さすが名物と称されるだけあって、めっちゃうまいです。

このあとの料理すべてがそうなのですが、味付けがすごいんです。中華料理屋でよく使われている調味料はそれほど感じません。素材そのものをしっかり味わえます。素材、ダシのうまさが出ています。

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次は小龍包。超濃い”肉汁”がたっぷりジュワ~? いえいえ。ここの小龍包は誤魔化していません。ちゃんとした適度な量の豚由来の汁がジュワ。調味料ではなく豚の味がします。うめぇ。

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続いて中餃子。小龍包よりこちらのほうがむしろ汁は多めです。そりゃそうだ。醤油などの液体を使ってるからね。八角がきいています。これも何もつけずにそのままが一番うまいです。あえてつけるなら、一緒に供される海老の醤。こいつがまあべらぼうにうまい。下の写真の端にちょっと写ってる赤いヤツですw

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箸休めに蒸し鶏のネギ塩ソース(正式名失念)。いやぁ、すごい。見事。ネギの甘みと辛みがちゃんとわかる。鶏の蒸し加減は最高。かすかな塩味(えんみ)だけで食べさせる。極上。

どれも結構ボリューミーです。そこそこお腹にたまってきました。〆は海鮮五目おこげにしてみました。

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持ってきてくれたら、その場でジュ~。いい音。汁が浸みていてフニャっとなった部分と、カリっとしている部分が混ざり合うといいですよねぇ。食感も味のひとつ。味付けはもちろんギリギリまで研ぎ澄まされていて繊細。

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とても興味深くもあります。あれこれ使えば、もっと安く、そしてもっとパンチのきいた、わかりやすい”おいしさ”を出すことだってできます。そして、大型店は大量の料理を素早く出さなきゃいけませんから、効率を重視しがちです。けど、「大鴻運天天酒楼」は大型店なのに、やっていることは個人経営のこだりのある家庭料理風中華料理屋のよう。このギャップが面白い。まあ、今回頼んだ料理が特にそういうことを強く感じさせる料理ばかりではあるし、本当にちゃんとしているところは、ちゃんとしてるんですが。

大鴻運=大きな幸運
天天=毎日
酒楼=料理屋

お客様の幸せを毎日祈って料理をお出ししています。そんなニュアンスなのでしょう。

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もし、調味料がガッツリきいた、パンチのあるコテコテの中華を食べたいのなら、「大鴻運天天酒楼」に物足りなさを感じるかもしれません。違う店に行って下さい。

「え? 中華ってそういうもんでしょ?」

もしそう思うなら、試しに一度、「大鴻運天天酒楼」へ行ってみて下さい。”中華”とひと括りにはできない、(中華云々ではなく)”料理”の奥深さを味わえるはずです。

大鴻運天天酒楼(だいこううんてんてんしゅろう)
東京都目黒区鷹番1-1-7
03-5721-8866
食べログ

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後藤ひろし(ひろぽん)

雑誌・書籍編集兼ライター、ウェブディレクター。主に学芸大学駅(学大)界隈で飲んでます。学芸大学で巡ったお店の数は約350軒。

https://twitter.com/gokky_510

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