「トクスエ」(学芸大学)の見事な料理に和食の奥深さを思い知らされました~たやすく筆を執ることを拒絶する料理たち

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学芸大学の和食料理屋「トクスエ」に行ったのが2ヶ月前。この記事を書くのに2ヶ月を要しました。

「トクスエ」という名のフォルダには十数枚の写真。何度も何度も写真を見返し、何度も何度もその味を思い出していました。けど、なかなか筆が進みません。書けないのです。残念ながら「トクスエ」を語るには、私には経験も知識も足りません。

たとえばこちら。

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丸ごとトマトの焼き浸し。二人で行ったので、二人分に分けて出して頂いています。

トマトの酸味と甘み、焼かれた香ばしさがが、濃厚なダシと相まって……。ああ、なんてつまらない説明でしょう。写真に、いや、実際の料理に言葉がついていきません。

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おまかせ一品盛り合わせ(七~八種)。右上から時計周りに、ポテトサラダ、〆鯖とキノコの胡麻マリネ、助子の煮凍り……。と、ひとつひとつ説明するのに、果たしてどれだけ意味があるのか。特に助子の煮凍りが絶品と書いたところで、そんなのは料理を見ればわかること。

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あべどり天婦羅はシンプルながらも……。

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ラムと栗の味噌煮込みは味噌のスープにもラムのうまみが……。

こんな説明では何も伝わりません。私の無知と拙筆が伝わるのみ。

ま、仕方ない。恥を忍んで、普通に書いてみます。

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学芸大学駅から徒歩10分。目黒郵便局の目の前にある「トクスエ」。カウンター席とテーブル席があり、とても落ちついた雰囲気の店内です。店に一歩足を踏み入れると、ダシの香りがフワリ。

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カウンターには器がずらり。

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メニューもいっぱい。

料理は器選びから。メニューが豊富だから器も豊富。そして、それができてしまうのだから、このカウンターを見ただけで、店の実力がわかります。「なだ万」出身というのは伊達じゃない。

もちろん魚もおいしいでしょう。けど、その日は魚を頂くつもりがなかったので、ビールと芋焼酎を飲みました。

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大好きな「さつま無双」がありました。嬉しい。好きな物が飲めるから嬉しいというわけではありません。私の好きなものを、この素晴らしい店が選んでくれていた。それが嬉しいのです。

料理に関しては上述の通りです。どれもこれも見事。おいしいのはもちろん、どの料理にも「ああ、こうするんだ」という発見があります。と同時に、和食の奥深さを思い知らされます。

くぅ。情けない。この素晴らしいお店をこんな風にしか書けないなんて。来年はもうちっとましなことが書けるようがんばろう。

今年一年、お世話になりました。来年もよろしくお願い致します。

トクスエ
東京都目黒区中央町1-5-10 メグロ三角ビル 1F
03-5708-5881
食べログ

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後藤ひろし(ひろぽん)

雑誌・書籍編集兼ライター、ウェブディレクター。主に学芸大学駅(学大)界隈で飲んでます。学芸大学で巡った飲食店の数は約350軒。

https://twitter.com/gokky_510

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