「大衆割烹 ひかり」(学芸大学)には優しさが溢れていて、ママさんも常連さんも素敵な方々ばかりでした。「ひかり」からもらえた幸せをずっと忘れずにいたい

hikari001

50代、60代のおじさんたちが集う店は、だいたいがいい店です。おじさんたちは安くてうまい、人のいい店に集うからです。この「大衆割烹 ひかり」もそう。初めて行きましたが、店に入った瞬間に、いい店だとわかります。

学芸大学駅西口から徒歩5分ほど。西口商店街を抜け、駒沢通りを渡った辺りに「大衆割烹 ひかり」はあります。

カウンターメインで、テーブル席、小上がりもあります。先述の通り、ご年配方が多いのですが、妙に若い、20代前半と思しき男女カップルも目につきます。不思議な客層ですw

頼んだいわしの煮付は注文してから煮付けていました。今回は頼みませんでしたが、鳥、やきとんもおいしそうです。イカの丸焼を頼んでいる人が多かったのですが、値段を見れば納得。つまみとしてのコスパが最高です(確か330円ほど)。

おじさんたちは脱脂粉乳やDDTの話をしていました。おそらくは、幾度となく繰り返されている話でしょう。そんな話に耳を傾けつつ、チビリと一杯。これぞ幸せです。

常連さんたちは、まず、おしぼりを自分で取りに行きます。お母さんの忙しさを見計らって注文を入れます。インディーズ居酒屋のあるべき姿がこれです。素晴らしい。周辺のインディーズを巡ったあとに、私はきっとボトルを入れることになると思います。

という記事を書いたのが2013年8月。その直後、「大衆割烹 ひかり」は潰れてしまいました。結構、お客さんは入っていたのですが……。

少しずつではありますが、学芸大学も変容しつつあるようです。老舗のインディーズ居酒屋はポツポツと閉店しています。変わりに若い人が経営する元気のある店が増えてきています。仕方のないことではありますし、新しい店が悪いわけでもありません。だけど、少々寂しさを感じなくもなく。

大衆割烹 ひかり
東京都目黒区五本木3-33-5

member_goto02.jpg

後藤ひろし(ひろぽん)

雑誌・書籍編集兼ライター、ウェブディレクター。主に学芸大学駅(学大)界隈で飲んでます。学芸大学で巡ったお店の数は約350軒。

https://twitter.com/gokky_510

こちらの記事もあわせてどうぞ