学芸大学の「トリケン(旧トリオキ=鳥おき2号店)」で極上の焼き鳥、職人技を堪能してきました~焼き鳥の一期一会

2016.03.21追記:「トリオキ(鳥おき2号店)」は「トリケン」となりました。店長・松田健太君が独立して、店名が変わったのです。変わったのは店名だけ。今のところ仕入れもメニューも同じです。がんばれ~松田君! 追記以上

「トリオキ」の松田君と飲み屋で一緒になるたびに「近いうちに行くね~」と言っていて、けどなかなか行けなくて、ようやく先週末に行けました。

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2010年、学芸大学駅西口商店街から一本入ったところに「鳥おき」がオープンしました。店主・森さんは「鳥よし 西麻布店」(本店・中目黒)、「床島(とこしま)」(三軒茶屋)にいた方。予約必須の大人気店です。あまりにも人気なので、2014年に2号店を出しました。それが「トリオキ」。

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学芸大学駅から徒歩3分。「鳥おき”2号店”」=「トリオキ」は学大横丁の先の高架下付近にあります。店内はカウンターのみ。本店「鳥おき」はシックな感じですが、こちらは比較的明るい雰囲気。

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とりあえずビールを飲み、お通しをつまみながら、おまかせで5、6本お願いしました。何も言わず「おまかせで」と言ったら、どんどん出てくるので、適度なところでストップをかけます(最初に説明してくれます)。最初に本数を言っておけば、うまいことその本数で構成してくれます。もちろん一本ずつ頼むこともできますが、おまかせにするのがおすすめです。

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一本目、サビ焼き。その場でワサビをすり、ピッとつけます。中心部はレアなんですが、しっかり熱が通っていて、プリプリ、アツアツ。炭火じゃないと、なかなかこうは焼けません。もちろん腕もあるのですが。

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二本目、ハツ。開いて串打ちしているのですが、切り分けず、くっつけたまま開いています。仕込みにしっかり手をかけていることがよくわかるひと串です。味わいは濃厚。

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三本目、血肝。甘いタレ。香ばしい炭の香り。トロトロのレバー。一人だったのですが、思わず「うめっ」と声が漏れます。

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この日、私以外はすべてが男女のカップル(6組)でした。本店は予約必須ですが、こちらは少し場所がわかりづらいせいか、本店に比べると比較的空いています。私も予約なしに飛び込みました。

「こっちのほうがゆったりできるから好きなんだよね」

と隣の男性が言っていました。本店のあの雰囲気もいいですが、こちらはこちらでいいですね。ちなみに本店の空間デザインをしたのは”センセイ”。「チャランポラン(CHA爛PO走)」もそう。

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四本目、かしわ。皮目を上にして撮るべきだったかな。まあいいや。皮を少し下げて、皮ごと串を通すのか。なるほど。こうすると皮が外れたりしないしね。パリっとした皮、ジュワっと汁があふれる肉。たまりません。

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五本目、手羽先。皮がサクッとしています。肉はプリプリでジュワッ。しっかり育った素性のいい鳥なんだろうなと思わせる大きさで、食べごたえもあります。はぁ、うまい。

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「とりあえず5本お出ししましたが、どうしましょうか」

「あと、せせり、つくね! いやぁ、おいしいねぇ」

「ありがとうございます(笑)」

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こちらは最初に頼んでいた胸肉のタタキ。表面を炙って、切り分け、塩をさっと振って、一度、冷蔵庫に入れます。ふむ、熱を取りつつ、塩をなじませるためかな。うーん、まじうまい。醤油系のタレをかけていますが、そのタレもまあよくなじんでる。ついでに唐辛子もうまい。芋焼酎が進みます。

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追加の六本目、つくね。適度に肉感を残した挽き具合。包丁で叩いてるのかな。部位はどこだろう。普通はいろいろ混ぜるんだけど。しっとりしていてうまいなぁ。今度、松田君に会ったら聞いてみよう。どうしてるのか。

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追加の七本目、せせり。この弾力、この味……。よく動くから締まる。味も濃くなる。だからうまい。〆にふさわしい一本です。

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チリっという炭の音、キンという炭を割る音、立ち上る煙、甘くて香ばしいタレの香り。焼いている様子を見ているだけで楽しい。こちらは焼き上がった串を一度ギュッと見つめて、その仕事ぶりを確認して、できるだけ素早く一本を食べきります。真剣。

「床島」の床島さんに取材させて頂いたことがあるのですが、その時の言葉が印象的でした。

「焼き鳥は一期一会」

一本一本が異なります。炭の具合だっていつも同じというわけじゃない。気温、湿度も違う、空気の流れも違う。だから炭台に置くそのひと串とは一期一会。

けど、これは食す側も同じなんですよね。人間が切り分け、串打ちして、焼いているんですから、一本一本が違っています。仕込みが不安定という意味ではなく。

この人に出会い、この店に来て、この串と対峙する、これもまた一期一会。そんなことに想いを馳せつつ食べる、ちょっと贅沢な焼き鳥。ざっくり豪快に焼かれる1本100円の焼き鳥も大好きですが、こういうのもいいよなぁ。

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最後に鳥のスープが出てきました。濃っ。うまっ。

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ふぅ、お腹いっぱい。見事に鳥しか食ってないw けど、鳥食った~!という気分に浸れて大満足。

学芸大学に住んでいたら、ほとんどの方が「トリオキ/鳥おき」の存在は知っているはず。けど、まだ行ったことのない人も多いかもしれません。一人でゆったりと職人技を堪能するもよし。デートで行くもよし。洗練された極上の焼き鳥をぜひ一度。

トリケン(旧トリオキ)
東京都目黒区鷹番2-13-9 シャングリラヒロ B1F
03-6303-0831
食べログ

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後藤ひろし(ひろぽん)

雑誌・書籍編集兼ライター、ウェブディレクター。主に学芸大学駅(学大)界隈で飲んでます。学芸大学で巡った飲食店の数は約350軒。

https://twitter.com/gokky_510

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