学芸大学の居酒屋「さいとう屋」を知ってしまうと、他の店に行けなくなる。だって学大で一番安くて、一番おいしいんだから。

「学芸大学でいい店知らない?」

よく聞かれます。何を求めてるのかよくわかりませんが、とりあえず私は必ず「さいとう屋」と答えます。

学芸大学に住んでいても、知らない人が何気に多いというのにビックリ。学芸大学でもっとも安く、もっともおいしい、最高の居酒屋なのに。ちなみに、学大で300軒以上の飲食店に行きましたが、ボトルを入れているのは2軒だけ。その内の1軒が「さいとう屋」です。

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学芸大学駅東口を出てすぐにある八百屋の「ボラボラ」を左折。路地を進むと右手に「さいとう屋」の看板が見えてきます。ビルの2階です。

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店内はカウンターが8席ほどと4人掛けテーブルが2つ、2人掛けテーブルが1つ。ちょいと狭いです。大人気店なので基本的に混んでいます。

「さいとう屋」といえばキンミヤ。キンミヤを始め宮崎本店(三重県)のお酒がいっぱい。その品ぞろえは日本一とも言われています。

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メニューはホワイトボードに書かれています。素朴ながらどれもおいしいです。よく頼むのはコロッケ。ザックリと混ぜ合わせたジャガイモとおそらくはブロックから叩いているであろう粗めのひき肉がホクホクとしていてとてもうまい。下味はほとんどないと言っていいほど薄いのに、ソースなしで十分おいしいです。否、最初はぜひソースなしで食べてみて下さい。

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チャーシューサラダもよく頼みます。初めて注文した際、出てきた瞬間、吹きそうになりました。これ、サラダじゃないって。単なるチャーシュー山盛りでしょうw これだけチャーシューが乗って確か480円。さっきのコロッケは3個で300円ちょい。安すぎます。

この後の写真でもおわかりになる通り、一品一品がかなりボリューミーです。勝手がわからない内は、少しずつ頼んで下さい。

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巨大な具だくさんの卵焼きもおいしいし、白身魚のフライ、レバカツもいい。

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あと薬味やっこね。これもマスト。冷ややっこ一丁に薬味が山のように盛られています。薬味を乗せただけなのに、なぜかこれがうまい。薬味の種類、量、バランスが絶妙。天才。最初は醤油をかけずそのまま食べて下さい。薬味だけでうまみがあります。醤油をかけるなんてもったいない。納豆キャベツもシンプルなのに超絶うまいんだよなぁ。

もしかしたら、普通の居酒屋メニューくらいにしか見えないかもしれません。けどね、ぜんぜん違うんです。マネしてみたらわかります。すごいんです。

ようちゃんの料理は食べれば食べるほど面白い。想像ですが、もしかしたらプロとしての料理経験がある? 単なる家庭料理の延長ではないからです。かといって、プロの技を見せつけるような料理でもない。腕があって、それを家庭料理のレベルにあえて落とし込んでいる(優劣の問題ではなく)。これがすごい。もしプロ経験がなく始めたんだとしたら、それはそれで恐るべし。


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初めて行った日のことを今でも覚えています。ホッピーを飲み干し、カランと氷が音をたてたその瞬間、マスターが「中(なか)ですか?」と聞いてきました。まさにグラスを差し出し、「中ください」と言おうとした瞬間です。これで、このお店は絶対にいいと確信しました。そして実際、素晴らしい店でした。

どれもこれもおいしくて、しかも激安。さいとう屋を知ってしまうと、他の居酒屋に行けなくなってしまいます。

さいとう屋
東京都目黒区鷹番3-1-4
食べログ

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後藤ひろし(ひろぽん)

雑誌・書籍編集兼ライター、ウェブディレクター。主に学芸大学駅(学大)界隈で飲んでます。学芸大学で巡ったお店の数は約350軒。

https://twitter.com/gokky_510

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