「喜之助 そうめん(細口)」(真砂喜之助製麺所)はツルリとした舌触りが心地いい、こだわりを感じさせる素麺でした。学芸大学の「FOOD&COMPANY」でも買えます!~伝統を守り伝えていくために必要なこと

私の周りの近しい人間は、私がそうめん好きだと知っています。よく行くバーで飲んでいたら。

「ひろぽんこれ」

おお? 亮平がビニール袋を差し出します。中を見るとそうめんでした。しかも。

「これ、喜之助じゃん。ありがとう。喜之助って知ってんの?」

「いや、銀座で見つけて、うまそうだったから買ってきたんです」

「すまんが、値段知ってるんだよ。高かっただろ」

「そうっすねぇ。でも、うまそうだったし」

「いやぁ、これ食いたかったんだよ。けど、値段が値段だから手を出しづらくて。ありがとう」

kinosuke_01

小豆島の真砂喜之助製麺所の「喜之助 そうめん(細口)」。以前、同メーカーの「ふしめん」をこれまたプレゼントでもらって食べたことがありました。ですから、普通のバージョンも気になってたんですよねぇ。サンキュウ亮平!

さっそく頂きましょう。

kinosuke_02

細口というのはメーカーの同ブランド内の相対的な呼称ですから、一般的に見て細いというわけでもありません。太さは普通。少し平べったいです。

封を開けて香りを嗅いでみます。小麦の香ばしさ、わずかにツンと来きます。ゆで時間の目安は約2分と書かれています。2分、1分20秒、1分で試してみましたが、ベストは1分20秒でした。

kinosuke_03

強くはありませんが、それなりにコシがあります。表面はとても滑らかで舌触り、喉越しがいい。そのまま食べると、一般的な素麺よりも強い塩味(えんみ)を感じます。もちろんしょっぱいわけではありません。

いやぁ、いいですね。とてもおいしいです。私はブリッブリな歯ごたえが好きなので、もう少しコシが強ければ満点です。けど、このツルンとした滑らかさは素晴らしい。

kinosuke_04

実は「喜之助」は学芸大学でも購入できます。バス通りにある「FOOD&COMPANY」では常時置いていて、この季節になるとこんな感じでディスプレイされています。

kinosuke_05

500gで950円。一般的なそうめんは300gなので、300gに換算すると540円です。揖保乃糸は280円~300円ほどですから、ほぼ倍。ちょっと高いですが、いろいろなそうめんを試してみたいという方、少しいいそうめんをお土産やプレゼントとして購入したいという方にはピッタリだと思います。

オススメ度:★★★★☆

名前:喜之助 そうめん(細口)
原材料:小麦粉、食塩、ごま油
製造者:有限会社真砂喜之助製麺所

小豆島 こだわり続ける手作りの味〈 手延べそうめん・細口 〉1kg・箱

それにしても、うまいんだよなぁ。やり方が。そうめんって難しい産業なんですね。そんな中、「揖保乃糸」とまともに張り合っても意味ありませんから、こうして自社商品をブランド化させて、「揖保乃糸」とは違うラインでビジネスチャンスをうかがう。

オシャレな包装にして、各所へ営業し、ポスターやパンフレット、ホームページなどでもアピールする。もちろんクオリティはしっかりと保ったまま。これにはコストもかかるでしょうし、大変なことだと思うんです。けど、生き延びるにはこうしないといけません。あるいは大手食品メーカーと契約を結ぶか。

やり方はいろいろあるのでしょうけど、現実的に伝統なるものを守り伝えるためのひとつのヒントが「喜之助」にあるようにも感じるのです。

member_goto02.jpg

後藤ひろし(ひろぽん)

雑誌・書籍編集兼ライター、ウェブディレクター。主に学芸大学駅(学大)界隈で飲んでます。学芸大学で巡ったお店の数は約350軒。

https://twitter.com/gokky_510